unlimited 6th編集部は、Ritsukoの面白さを切り取ってパッケージにすることは不可能だという結論に至った。Ritsukoは、SNS上の普通のコミュニケーションの中に突如として「ROLアート」をぶち込んできて、観る者に第一の衝撃波を与える。中にはそのROLアートの布石を知っている者もいて、彼らが最初の爆笑爆弾の餌食となる。さらにその後のコメントへの「返し」が絶妙で「なんでこんなにアホやねん」とグーの音も出ない。一連の流れの中でポイントを突き、そこに強烈なインパクトを刻み込む。それを後になって「面白いからRitsukoの写真投稿とコメント読んでみてー」と他人に紹介したとしても、時すでに遅く「旬の面白さ」はどこかに飛んでしまっている。その日、その時、その場所で偶然に遭遇するしかROLアートの真の面白さを味わうことはできない。さらにRitsukoはパフォーマーではない。だから「やって」と頼んだところでやってくれるような性質のものでもない。Ritsukoは彼女の中で何かが湧き上がった時、自らをアートと化し、前後数時間または数日のタイムラインとリアルタイムのコメントのやり取りを全て含んだ「超時空アート」を創作するのである。(文=unlimited 6th 編集部 七條)
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